• 伊丹恵美

時代は巡る、リーマンショックとコロナと、ジャニーズ。

渋谷の交通広告やテナントビルの空きが目立つ。 以前、スイーツブランド出店を担当したとき、渋谷~原宿の路面店を検討したことがあった。坪単価7万、30坪ほどの店舗で家賃200万前後。昨今の行政支援は、持続不可能とつくづく思う。 街の花と言われた交通広告も、景気を実感しやすい。

私が上京したのは、リーマンショック直後の春だった。 札幌に生まれ、バブル崩壊後の就職活動は非常に厳しく、以来札幌はずっと不景気と感じていたアラフォーの私にとって、リーマンショック後の東京は充分な活気があった。


当時、乃木坂によく通ったBARがあり、会う人たち人達が口々にこう言った。 「リーマン後に来たんだ?前だったらよかったのにね」

このBARの賑わいも、リーマンショック以前とは比にならないという。 そんな中、交通広告を生業としていた人から、興味深い話を聞く。

「来年以降広告でSMAPを使う会社は減る、SMAPは高い。次は、嵐だ」


当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったSMAPを起用していたソフトバンクのCMが話題だった。シンガポールの高級ホテル、マリーナベイサンズのプールでパーティを楽しむ映像は、80年代バブル以上のバブル感がある。



一方、嵐といえば、ジャニーズにそれほど興味が無いアラフォーだった私には、相場くんって…誰?という関心具合。 嵐ねぇ… アイドルの人気って、そうも解りやすく景気で移り変わるのだろうか? その年、auが嵐を起用し、街の交通広告に嵐が増え、翌年から次第にSMAPの露出が減っていたのは、気のせいではなかった。 ジャニーズ事務所の兼合いもあるのだろうが、企業の広告宣伝費が削減傾向にあったのも、言わずと知れた事実である。 それから月日は巡り、日本は徐々に回復し、アベノミクスやITバブルを経験する。 嵐は、SMAPに変わりJALの機体をも飾るトップアイドルへと成長。アラフィフの私も、相場くんは親しみある存在になった。



そして、2020年。 前代未聞のコロナショック。嵐は活動休止で、その座を降りた。 仮に、嵐が活動を継続していたとしても、トップアイドルとなった嵐5人を揃えて起用できる企業は、減っていたに違いない。 次は、Sexy Zoneか、SixSTONSか。 将来、どちらが街の花となり、JALの機体を飾るだろうか。 新しい◎◎ミクスか◎◎バブルで景気が上向き、 未来に花を咲かせるであろう、ジャニーズに期待したい。